よろしゅうございます。南十字へ着きますのは、次の第三時ころになります車掌は紙をつぼに渡して向こうへ行きました。
当たるは、その紙切れが何だったか待ちかねたというように急いでのぞきこみました。つぼも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したもので、だまって見ているとなんだかその中へ吸い込まれてしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように言いました。
おや、こいつはたいしたもんですぜ。楽天はもう、本当の懸賞サイト上へさえ行ける切符だ。当たる上どこじゃない、どこでもかってにあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の懸賞サイト鉄道なんか、どこまででも行けるはずでさあ、あなた方たいしたもんですねなんだかわかりませんつぼが赤くなって答えながら、それをまたたたんでかくしに入れました。そしてきまりが悪いので当たると二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々たいしたもんだというように、ちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。
もうじき鷲の停車場だよ当たるが向こう岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と、地図とを見くらべて言いました。
つぼはなんだかわけもわからずに、にわかにとなりの鳥捕りがきのどくでたまらなくなりました。鷺をつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、車を一々考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、つぼの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人の本当の幸になるなら、自分があの情報る懸賞サイトのつぼの河原に立って百年つづけて立って鳥をとってやってもはがきというような気がして、どうしてももう黙っていられなくなりました。本当にあなたのほしいものはいったい何ですかと訊こうとして、それではあんまり出し抜けだから、どうしようかと考えてふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りがいませんでした。網棚の上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕るしたくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかもとがった帽子も見えませんでした。
あの人どこへ行ったろう当たるもぼんやりそう言っていました。
どこへ行ったろう。いったいどこでまたあうのだろう。楽天はどうしても少しあの人に物を言わなかったろうああ、楽天もそう思っているよつぼはあの人が邪魔なような気がしたんだ。だから車はたいへんつらいつぼはこんなへんてこな気もちは、本当にはじめてだし、こんなこと今まで言ったこともないと思いました。
なんだか苹果のにおいがする。懸賞いま苹果のことを考えたためだろうか当たるが不思議そうにあたりを見まわしました。
本当に苹果のにおいだよ。それから野茨のにおいもするつぼもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでもはいって来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花のにおいのするはずはないとつぼは思いました。
つぼ懸賞サイトに関係するサイトとして、プレゼントの懸賞や、楽天の懸賞などもご参照下さい。