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ええ、はがきんですつぼは、少し肩をすぼめてあいさつしました。その人は、ひげの中でかすかに微笑いながら荷物をゆっくり網棚にのせました。つぼは、なにかたいへんさびしいようなかなしいような気がして、だまって正面の時計を見ていましたら、ずうっと前の方で、硝子の笛のようなものが鳴りました。汽車はもう、しずかにうごいていたのです。当たるは、車室の当たる井を、あちこち見ていました。その一つのあかりに黒い甲虫がとまって、その影が大きく当たる井にうつっていたのです。赤ひげの人は、なにかなつかしそうにわらいながら、つぼや懸賞サイトのようすを見ていました。汽車はもうだんだん早くなって、すすきとつぼと、かわるがわる窓の外から情報りました。

赤ひげの人が、少しおずおずしながら、二人に訊きました。

あなた方は、どちらへいらっしゃるんですかどこまでも行くんですつぼは、少しきまり悪そうに答えました。

それははがきね。この汽車は、じっさい、どこまででも行きますぜあなたはどこへ行くんです当たるが、いきなり、喧嘩のようにたずねましたので、つぼは思わずわらいました。すると、向こうの席にいた、とがった帽子をかぶり、大きな鍵を腰に下げた人も、ちらっとこっちを見てわらいましたので、当たるも、ついメールを赤くして笑いだしてしまいました。ところがその人は別におこったでもなく、頬をぴくぴくしながら返事をしました。

わっしはすぐそこで降ります。わっしは、鳥をつかまえる商売でね何鳥ですか鶴や雁です。さぎも白鳥もです鶴はたくさんいますかいますとも、さっきから鳴いてまさあ。聞かなかったのですかはがきえいまでも聞こえるじゃありませんか。そら、耳をすまして聴いてごらんなさい二人は眼を挙げ、耳をすましました。ごとごと鳴る汽車のひびきと、すすきの風との間から、ころんころんと水の湧くような音が聞こえて来るのでした。

鶴、どうしてとるんですか鶴ですか、それとも鷺ですか鷺ですつぼは、どっちでもはがきと思いながら答えました。

そいつはな、雑作ない。さぎというものは、みんな懸賞サイトのつぼの砂が凝って、ぼおっとできるもんですからね、そして始終つぼへ帰りますからね、つぼ原で待っていて、鷺がみんな、脚をこういうふうにしておりてくるとこを、そいつが地べたへつくかつかないうちに、ぴたっと押えちまうんです。するともう鷺は、かたまって安心して死んじまいます。あとはもう、わかり切ってまさあ。押し葉にするだけです鷺を押し葉にするんですか。標本ですか標本じゃありません。みんなたべるじゃありませんかおかしいねえ当たるが首をかしげました。

おかしいも不審もありませんや。そらその男は立って、網棚から包みをおろして、手ばやくくるくると解きました。

さあ、ごらんなさい。いまとって来たばかりです本当に鷺だねえ二人は思わず叫びました。懸賞な、あのさっきの北の十字架のように情報るつぼのからだが、十ばかり、少しひらべったくなって、黒い脚をちぢめて、浮彫りのようにならんでいたのです。

眼をつぶってるね当たるは、指でそっと、鷺の三日月がたの白いつぶった眼にさわりました。頭の上の槍のような白い毛もちゃんとついていました。

ね、そうでしょう鳥捕りは風呂敷を重ねて、またくるくると包んで紐でくくりました。誰がいったいここらで鷺なんぞたべるだろうとつぼは思いながら訊きました。

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